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InfoComモバイル通信T&S

2010年8月号(通巻257号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

■LTE卸通信事業者としての新規参入を目指す米「LightSquared」

米国では、新規にLTE方式で移動通信網を構築し、それを通信事業者への卸専用網とすることで市場参入を計画している「LightSquared(ライトスクエアード)」が注目を集めている。これは、単にモバイル通信大手4社(ベライゾン・ワイヤレス、AT&T等)への挑戦としてだけではなく、通信事業者の有り方にも新たな視点を与えるものとして興味深い。本稿では、この新規事業プラン「LightSquared」の概略について紹介する。

■東京国際ブックフェアレポート 〜 出版社サイドからみた電子書籍市場

 アップルのiPadは発売開始80日で、300万台販売するなど非常に人気を集めている。また電子書籍端末に関してもAmazonのKindleの他にも、ソニーや米書籍大手のBarnes & Noble、最近ではシャープが年内の発売を発表するなど非常に多岐に渡っている。今後このような端末を利用した新しい読書の形が期待される中、本稿では出版業界がデジタル化についてどのような取組を行っているのか、その現状を2010年7月に開催された第17回東京国際ブックフェアのセミナーや展示の様子を中心に報告する。ちなみに、東京国際ブックフェアは日本最大の本の展示会であり、今回は大手出版社から中小まで1,000社以上が出展した。出版の中でもデジタルコンテンツ関連に関しては、「デジタルパブリッシングフェア」が同時開催されており、今回の東京国際ブックフェア(同時開催のデジタルパブリッシングフェア、教育ITソリューションEXPOも含む)には8万人以上が参加するなど、過去最大の盛り上がりを見せた。ただ、日本の出版社が電子書籍市場へ本格参入するためには、解決すべき問題も複数あり、日本の出版コンテンツが出揃うにはもう少し時間がかかるのではないか、との印象を持った。

■国内外の携帯事業者のARPUの動向(2010年度4〜6月期)
〜スマートフォンによるデータARPUの増大

日本に限らず先進国においては、携帯普及率が飽和状態に近づく中、今後の売上高成長のためには、値下げ競争による音声ARPU(Average Revenue Per User)の減少に対し、いかにデータARPUを増加させて、総合(音声+データ)ARPUを増加に転じるかが、携帯事業者の課題となっている。こうした中でiPhoneに代表されるスマートフォンは、データARPU拡大の最も有効な手段となっている。
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