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世界の移動・パーソナル通信T&S

2007年12月号(通巻225号)

世界のニュース

 市場・企業

■中東キャリア、海外投資を積極化

携帯電話市場では近年、先進国市場での成長鈍化と新興市場での急成長を受け、先進国の大手主要キャリアによる新興市場キャリアへの投資の流れが見られた。ところが特にこの1年、携帯電話の新興市場における新たな投資の担い手として、湾岸産油国を中心とした中東のフラッグキャリアの存在感が目立ち始めている。本稿では中東キャリアの国際進出の動向とその背景についてレポートする。
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■PT/Expo Comm China 2007に見る中国通信市場の方向性

10月23日〜27日に中国・北京の国際展覧中心(国際展示センタ)にて通信・ITの大型展示会であるPT/Expo Comm China 2007(中国語では「2007年中国国際通信設備技術展覧会」)が開催された。この展示会は90年代から毎年秋に開催される通信業界では最も「老舗」にあたる展示会であり、以前より情報産業部などの政府監督官庁が主催し、主要なキャリアが協賛するという形となっている。年ごとにIT全般のExpo Commと携帯・無線が主体のWireless Commが交互に行われているが、昨年はこの時期に香港でのITUテレコム2006と重複したため開催されず、2年ぶりの開催となった。
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■ソニーとNXP、非接触ICカードの合弁会社「モベルサ」を設立

ソニーとオランダの半導体メーカー、NXPセミコンダクターズは2007年11月、非接触ICカードを活用した新たな事業を展開する合弁会社「モベルサ(Moversa GmbH)」を設立した。現在ソニーは「フェリカ(FeliCa)」ブランドで、またNXPは「マイフェア(MIFARE)」ブランドでそれぞれに異なる規格の非接触ICカード事業を展開している。新会社モベルサでは、双方の製品のみならず、他規格のOSやアプリケーションにも対応する製品「セキュアICチップ」を開発する携帯電話メーカーでは、この製品を採用すれば、各国や地域で採用されている複数の非接触通信様式やICカード規格に対応した携帯電話を提供することが可能となる。
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