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世界の移動・パーソナル通信T&S

2003年1月号(通巻166号)

世界のニュース
 市場・企業

■AT&T、インテルとIBM、コメタ・ネットワークスを設立
 〜プロジェクト・レインボーがいよいよ始動〜

 AT&T、IBM、インテルの3社は2002年12月6日、ホットスポットを提供する会社「コメタ・ネットワークス(Cometa Networks)」を共同出資により設立すると発表した。同社はWiFiに準拠したサービスの提供を手掛け、2003年中に全米の主要50都市においてネットワークの展開を図る。同社に対しては、英国を拠点とする投資会社エイパックス・パートナーズと3iが投資を発表している。今回の新会社設立における最大の特徴は、サービスを卸売りするという構想である。コメタ・ネットワークスが直接顧客とするのは、ホットスポットのプロバイダーであり、エンド・ユーザーではない。具体的には…。

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■SBC、携帯電話を含む統合パッケージ・サービスを発表

 米地域電話大手SBCコミュニケーションズは2002年11月18日、固定電話、携帯電話、ネット接続などのサービスを複数組み合わせた割安な統合パッケージ・サービスを提供すると発表した。新サービス「SBCトータル・コネクションズ」には、無制限の地域通話、DSLなどによるネット接続、およびシンギュラー・ワイヤレスの携帯電話サービスが含まれる。料金は月額85ドルからで、個別に購入した場合と比較して最低でも年間276ドル割安となるという。また、一部地域では長距離通話サービスも追加するという。

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■ボーダフォンの2002年度中間決算並びに事業戦略

 ボーダフォン・グループは11月12日、2002/2003年度上半期(2002年4月−9月)の決算を発表した。予想よりも赤字幅が縮小し、画像メールなど新しい携帯サービスに需要増大の兆しが見られることもあり、同日の株価は12.69%急騰した。

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■中国移動のMMS、順調なスタート
 〜最先端市場に変貌を遂げる中国〜

 中国においては普及が遅れていたSMSであったが、その市場規模は2002年には前年比約3倍の7億5千万ドルに達する見通しで、今後は更なる急拡大が期待されている。また中国は、世界最大の移動通信市場となっただけでなく、GPRSならびにMMS(Multimedia Messaging Service)の早期導入により世界有数の最先端市場にもなろうとしている。これは、中国市場において欧米企業に出遅れた日本の携帯電話メーカーにとっては大きなチャンスであり、各社は同市場への進出を加速し始めた。

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■第3四半期の世界携帯電話市場、韓国メーカーが急成長

 ガートナー・データクエストによれば、2002年第3四半期の世界における携帯電話の販売台数は、前年同期比7.8%増の1億426万台に達した。第3四半期に販売台数が1億台を超えたのは2000年以来2度目となる。しかし、ベンダー各社が総じて販売台数を伸ばしたわけではない。ノキアおよびサムスンが市場シェアを著しく伸ばした一方、ソニー・エリクソンおよびモトローラがシェアを落とした。世界シェアトップはノキアで前年同期の34%から36%にシェアを伸ばし、競合他社に大きく水をあけた。第2位はモトローラ、以下サムスン、シーメンス、ソニー・エリクソン、LG電子と続く。

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