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InfoComモバイル通信T&S

2013年8月号(通巻293号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • Chromecast投入でリードタイムを稼ぐGoogle
  • ウェアラブルデバイスの登場と普及
  • ユニバーサルな住所体系を発明したwhat3words
  • スマートTV市場を狙うプレイヤたちの新たなアプローチ
  • 急増する携帯通信事業者の国際M&A(その2)

■Chromecast投入でリードタイムを稼ぐGoogle

Googleは2013年7月24日、第2世代のタブレットNexus 7と共にChromecastを発表した。Chromecastは発売からまもなく売り切れが続出するなど、反響が極めて大きい。また、「リビングルームにおけるゲーム・チェンジャー」になるとの見方も多い。本稿では、そのChromecastの強みや市場に及ぼす影響について考察する。

■ウェアラブルデバイスの登場と普及

小さなデバイスを身に付けることによって、自分の活動量(歩数などの運動量)や睡眠時間を計測するといったいわゆるウェアラブルデバイスへの関心が高まりつつある。ウェアラブルデバイスで入手した情報は、BluetoothやWi−Fiが搭載されたスマートフォンやPCを経由してクラウド上にアップされることが多い。本稿では注目のウェアラブルデバイスを紹介した後、ウェアラブルデバイスの普及に関して考察を行う。

■ユニバーサルな住所体系を発明したwhat3words

既存の住所体系は制度疲労を起こしているかもしれない。what3wordsというスタートアップはこれを解決し、さらに地球上のあらゆる場所に適用できる住所体系を発明している。このサービスは近代化の産物である既存の住所体系に取って代わるイノベーションといえ、特に平面上の地点に関しては、従来以上の高精度で特定できる。平面に高度を加えた3次元空間に関しては今後の取り組みが期待されるところだが、一方では位置情報関連技術の進展に伴い、屋内の位置情報における通信事業者の潜在力が表面化しつつある。

■スマートTV市場を狙うプレイヤたちの新たなアプローチ

最近、メディアなどでよくとりあげられる「スマートTV」の概念の誕生は、30年ほど前に遡る。1980年代、米国のワシントン大学が「スマートハウス」という概念を提唱した。これは、家の中の家電や設備機器をネットワークで結んで制御することにより、居住者に省エネや生活に役立つ新たなサービスを提供しようというものであった。その中心に位置づけられたのが「テレビ」であった。近年、この30年以上前の概念がようやく形になりつつあり、注目されている。 その一方で、スマートフォンやタブレット端末等モバイルデバイスの普及により、「スマートTV」そのものの定義が変わりつつある。

■急増する携帯通信事業者の国際M&A(その2)

ダイナミックに変化する世界市場で勝ち抜くには、M&Aによる事業拡充やグローバルな事業展開などの「成長戦略」と「リスク管理」を迅速、適切に実践する必要がある。海外企業の買収を成功させることも重要だが、買収後の買収元と買収先の双方を含むグループ事業全体の業績を向上させることがもっと重要だ。これを達成するには、グループ事業全体のシナジー効果を最大化して、コスト削減効果や設備投資効率の向上を確実に実現する必要がある。本稿では、先月号に引き続き、米国以外の地域における携帯通信事業者の国際M&Aの動向、これらM&Aのリスク分析やM&A戦略について考察する。
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