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InfoComモバイル通信T&S

2012年11月号(通巻284号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • Microsoft、xbox Smart Glassに見るモバイル戦略
  • 「Demo Fall 2012」レポート
  • 屋内測位サービスの最新動向〜インロケーション・アライアンス(ILA)の結成

■Microsoft、xbox Smart Glassに見るモバイル戦略

2012年10月は、Microsoftにとって非常に忙しい月となった。Microsoftは25日(米時間)に、3年ぶりに新たなPC向けOS「Windows 8」の販売を開始。その僅か4日後に、モバイル向けOS「Windows Phone 8」の販売を開始した。PCおよびモバイル端末に「Windows」といった統一したOSをもたらすことで、AppleやGoogleに先攻されているモバイル市場へいよいよ本格的に進出してきた。Windows 8で世間が沸く中、Microsoftは新たなサービスを開始した。それが、モバイルアプリケーション「xbox Smart Glass」である。xbox Smart Glassをタブレットやスマートフォンにインストールすることで、Microsoftの据え置き型家庭用ゲーム機「xbox 360」で提供されている様々なサービスを表示、操作が可能になる。今までのMicrosoftの戦略は、PC市場、つまりビジネス市場を中心としたものが中心であった。むろん、Microsoftは、Windows 8およびWindows Phone 8の戦略においてもビジネス市場をターゲットにしている。ただし、今回の戦略の違いは、xbox Smart Glassを通じてコンシューマ市場もターゲットにした点にあると考える。本稿では、xbox Smart Glassに見るMicrosoftの新たな戦略を考察する。

■「Demo Fall 2012」レポート

ICT関連ベンチャー企業の集積地である米国西海岸(サンフランシスコ、シリコンバレー地域)では、年に数回ベンチャー企業を対象にした大規模なイベントが開催される。本稿ではその中の一つ「Demo Fall 2012」に関して、その概況を紹介をする。

■屋内測位サービスの最新動向
〜インロケーション・アライアンス(ILA)の結成

我が国における3G携帯電話機による緊急通報発信場所(または基地局)の位置情報通知義務化、海外では米連邦通信委員会(FCC)推進のワイヤレス「E911」や欧州のEU(27カ国)統一緊急通報「112」の施行などに伴い、道路案内アプリやランニング・アプリ等の屋外位置情報の利用が国際的に急速に進んでいる。一方、屋内の位置情報サービスはまだほとんど開拓されていない。通常、ビル内や地下街ではGPSや日本の準天頂衛星、欧州のGalileoなどの測位衛星の電波が届かないため、これらの測位衛星を利用できない。グーグルは、昨年11月にAndroid対応Google Maps 6.0に待望の屋内地図表示機能を導入、屋内位置情報サービスの先鞭をつけた。次いで、2012年8月に世界の有力企業22社が業界団体「インロケーション・アライアンス(以下、ILA:In-Location Alliance)」を結成した。これらの動きにより、高精度の屋内測位技術が実現し、新たな屋内位置情報ビジネスが創出される見通しが明るくなってきた。本稿では、ILAを中心に、屋内測位システムの最新動向を報告する。
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