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InfoComモバイル通信T&S

2012年7月号(通巻280号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • 「Google I/O 2012」とグーグルの戦略
  • コンシューマライゼーション時代の企業ITを担う
    「企業内アプリケーション・ストア」、通信キャリアも参入へ
  • CommunicAsia2012展示会レポート
    〜アジアのICT市場における新たなトレンド〜
  • CommunicAsia2012展示会レポート〜中国端末ベンダーの戦略
  • 世界のセルラーM2M市場(その1)
    〜「モノとモノの通信」が主流になる時代

■「Google I/O 2012」とグーグルの戦略

グーグルは2012年6月、開発者向けイベント「Google I/O 2012」を開催、今回のイベントに併せてタブレット端末「Nexus 7」、メディアプレイヤー「Nexus Q」など複数の新サービスの発表を行った。本稿ではGoogle I/Oで発表されたサービスの概況を紹介するとともに、それらサービスが今後のグーグルの戦略に与えるインパクトなどに関して解説する。

■コンシューマライゼーション時代の企業ITを担う「企業内アプリケーション・ストア」、通信キャリアも参入へ

近年、スマートフォンの企業導入が加速している。インプレスの調査によれば、企業のスマートフォンの利用率は2010年時点の14.6%から2011年には23.1%へ拡大した。AppStoreやGoogle Playなどのアプリケーションストアは今や、一般消費者がゲームやSNSなどを楽しむ目的だけではなく、企業が社員向けのアプリケーションを低コストに配布するためにも利用されている。しかし、資産管理やコンプライアンスなど企業側のスマートフォンに対する管理責任が重要視される中、「企業内アプリケーション・ストア(EAS:Enterprise Application Store)」に注目が集まっている。

■CommunicAsia2012展示会レポート〜アジアのICT市場における新たなトレンド

2011年6月19〜22日の間、シンガポールでアジア最大の通信関連イベントであるCommunicAsia2012が開催された。56カ国1,957社からの出展があり、来場者数も35,000人以上にのぼった。また国ごとのパビリオンも用意されており、今年は19カ国21グループの展示があった。会場の敷地面積も昨年度より大幅に広がったものの、同時期に上海で開催されていたMobile Asia Expoの影響もあり、出展企業を含めた参加者数が前年の53,000人から49,000人となるなど減少がみられた。一方で、テーマごとのカンファレンスについては昨年よりモバイルを中心に6トラック増え、合計14トラック170以上のセッションが開催された。

■CommunicAsia2012展示会レポート
〜中国端末ベンダーの戦略

CommunicAsia2012について、前項では全体像と上流のソリューションを解説したが、本項ではモバイル端末展示の主役であった中国ベンダーの展示概要と、展示から見える中国ベンダーのモバイル戦略を考察したい。

■世界のセルラーM2M市場(その1)
〜「モノとモノの通信」が主流になる時代

日本初の「第1回ワイヤレスM2M展」が2012年5月9日〜11日に東京ビッグサイトで開催された。また、同じ会場で同年5月30日〜6月1日に開催された「ワイヤレスジャパン2012」でも、M2M(マシン・ツー・マシン)の展示がかなりのスペースを占めていた。これらの展示会では、M2Mシステムを構築するための無線通信技術のうち、無線LAN、ブルートゥース、ZigBee、各種のNFC技術(RFID、FeliCa、MIFARE)、センサー・ネットワーク技術、その他M2M業務システム(販売、物流、店舗管理、施設管理、医療、防災など)、スマートメーター/スマートグリッド/スマートシティ向けM2Mシステム、車載向けM2Mシステムなど、様々な技術・製品が展示された。世界の電気通信業界はM2Mが産業界の「ゴールドマイン(金鉱)」になると期待している。本稿では、携帯通信ネットワークへ接続するセルラーM2Mを中心に、M2Mの国際的な動向を報告する。
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