2012年3月号（通巻276号）

■英国の4Gオークションの漂流

　 2012年1月12日、英国規制当局オフコムは、実施が遅れている4G周波数オークションを見直し、新たな提案を公表した。当該提案には、カバレッジを最低でも英国人口の98%とする目標拡大が含まれ、競争促進へ向けたアプローチが変更された。オフコムは3月22日までの10週間をかけて、関係者に対し同提案に関する意見公募を実施し、2012年夏にもオークションの最終要綱をまとめたいとしている。オークションの実施は2012年第4四半期となる見込み。4Gオークションを巡っては2011年3月提案のコンサルテーションを受けた2度目のコンサルテーションにあたるが、当時のコンサルテーションが一旦中断したオークション計画を再開したものであるため、今回の提案は事実上の3度目の正直ということになる（本誌2011年6月号「英国の4Gオークション　〜　2012年実施へ向け再びスタート」）。以下では今回のオフコム提案にみる前回からの変更点と、それを取り巻く問題点について考える。

■Google+のオバマ大統領ページに集まる中国からのコメン

ト Googleが運営しているSNS「Google+」のオバマ大統領のページに2012年2月後半になってから数日間、多数の中国ネットユーザーのコメントが殺到していた。これが再びインターネットが国際社会に変化をもたらす要因になるかもしれない。いったい何があったのだろうか。

■NTTおよび世界の通信事業者の決算報告概要

2012年2月6日、NTTが2012年3月期第3四半期連結決算を発表した。その概要を見ていきたい。また世界の主要通信事業者が発表した決算報告の概要を見ていきたい。