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InfoComモバイル通信T&S

2011年12月号(通巻273号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • mirasolディスプレイを活用した電子書籍「KYOBO eReader」
  • 次世代のユーザ・インターフェース開発を積極的に進めるマイクロソフト
  • 4G World 2011:LTEの本格化を見据えたクアルコムの取り組み
  • エスカレートするスマートフォン特許訴訟〜アップルiOS対グーグルAndroidの争い
  • ICT経済、3期連続のマイナス、V字回復ならず
  • 国内外の主要携帯事業者のARPUの動向(2011年7月〜9月期)
    〜データARPUの拡大の継続と契約数伸び率へのiPhone影響

■mirasolディスプレイを活用した電子書籍「KYOBO eReader」

2011年11月21日、韓国の大手書店、教保(キョボ)文庫が自社ブランドの電子書籍端末「KYOBO eReader」を発表した。同端末は、Qualcomm MEMS Technologiesが開発したディスプレイ技術「mirasol」(ミラソル)を採用している。「mirasol」と端末のディスプレイについて考察してみたい。

■次世代のユーザ・インターフェース開発を積極的に進める マイクロソフト

マイクロソフトといえば、一般的にはWindows OSやブラウザのInternet Explore、Microsoft Officeなどを連想するであろうが、同社はユーザ・インターフェースに関して先進的な取組を行っている企業でもある。2011年10月にはそのうちの1つ、「Kinect for Windows」のSDKの一般公開を明らかにした。本稿では研究レベルのものも含めマイクロソフトによる次世代のユーザ・インターフェースの取組について概説する。

■4G World 2011:LTEの本格化を見据えたクアルコムの取り組み

年10月24〜27日、米国シカゴで開催された「4G World 2011」に参加する機会を得た。同会議は米国最大規模のモバイルに特化したイベントで、8,500名以上の参加者を集めた。開催地が米国ということもあり、AT&Tやベライゾンを始めとした米国通信事業者のスピーカーが多くのキーノートに登壇した。一方で、大手ベンダーであるクアルコムは同カンファレンスの一環として“The 3G & 4G And Chipset Evolution”と題したセッションを主催していた。このセッションでは、複数のクアルコムの幹部が熱の入ったプレゼンテーションを行っており、LTE展開の本格化を見据えた同社の多彩な取り組みを窺い知ることができた。

■エスカレートするスマートフォン特許訴訟
〜 アップルiOS対グーグルAndroidの争い

天才的な経営者スティーブ・ジョブ氏を擁していたアップルは、ソフトとハードの一体開発を進め、競争優位性を発揮し、スマートフォン(以下、スマホ)市場でシェア首位の座を確保してきた。しかし最近、競争相手グーグルの無償Android OSを搭載した携帯端末の部品、基本ソフト、アプリの連動性が向上するとともに、世界で40社に上るAndroid携帯端末メーカーの多くが水平分業モデルの生産体制を整備して、スマホ出荷台数を急増させている。米調査会社ガートナーによると、OS別スマホ売上台数では、アップルiOSが昨年(2010年)第2四半期からAndroid OSに追い越されていたが、今年第3四半期にはAndroidが過半数を占めるまでに優勢になってきた(図2)。さらに、メーカー別出荷台数でも、アップルはAndroidスマホを生産する韓国サムスン(三星電子)に追い越され、第2位へ後退した(図1)。アップルはこのようなiPhone市場シェアの低下について、過去にパソコン市場でWindows陣営との争いに敗退したMacパソコンの再来になるのではと、危機感を強めている。

■ICT経済、3期連続のマイナス、V字回復ならず

11月14日に内閣府より発表された2011年7〜9月期の実質GDPは前期比1.5%、年率換算6.0%と4四半期ぶりにプラス成長となったことにより、日本経済は順調に回復しつつあるように見える。一方、ICT経済の2011年7〜9月期はどのように推移したであろうか、概況を取りまとめた。

■国内外の主要携帯事業者のARPUの動向(2011年7月〜9月期)
 〜データARPUの拡大の継続と契約数伸び率へのiPhone影響

○概観:世界の携帯通信市場の2011年7〜9月期において、スマートフォンによる各社データARPUの拡大は継続、国内ではiPhone独占販売終了による契約数伸び率への影響が明らかとなった。
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