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InfoComモバイル通信T&S

2011年2月号(通巻263号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • Long Term HSPA Evolutionの商用化を目指すT−モバイルUSA
  • マルチデバイス時代の通信サービス〜3G/4G組み込みデバイスはWi−Fi搭載端末市場を席巻できるのか
  • ノキアの2010年Q4決算〜浮上のチャンスはあるのか
  • 中国新興携帯端末ベンダーの躍進〜G’FIVEと魅族(Meizu)
  • 「2011 International CES」レポート
  • M2Mの市場構造分析〜断片化市場への取り組み

■Long Term HSPA Evolutionの商用化を目指すT−モバイルUSA

米国第4位の通信事業者T−モバイルUSAは、当面LTEを導入せずにW−CDMA/HSPAの発展形であるLong Term HSPA Evolutionを商用化する計画を明らかにした。この計画は非常にユニークで、世界的にもHSPAリリース10以降の商用化を目指すというのは他には見られない動きである。Long Term HSPA Evolutionの導入により財務面の改善を図る同社だが、競合他社がLTEサービスを開始していく中で独自の強みを発揮できるかがカギとなる。

■マルチデバイス時代の通信サービス〜3G/4G組み込みデバイスはWi−Fi搭載端末市場を席巻できるのか

ユーザー・ニーズの多様化に伴い、iPadに代表されるタブレットPCを始め、電子書籍リーダー、デジタル・フォトフレーム、車載情報端末、インターネットTVなど、「エマージング・デバイス」と呼ばれる多様なデバイスが登場している。2011年の米コンシューマー・エレクトロニクス・ ショー(CES)でも数多くのエマージング・デバイスが紹介された。これらのデバイスは、利用者が意識しないところでインターネットに接続し、いつでもどこからでも消費者に様々なサービスを提供してくれる。もはやモバイル・ブロードバンドは、消費者に欠かせないサービスに成長した。成長を促進したのは、デバイスに搭載されるワイヤレス機能のコモディティ化である。こうした通信環境を背景に、一人で複数台のデバイスを所有し、利用シーンに応じて使い分ける時代が到来しつつある。

■ノキアの2010年Q4決算〜浮上のチャンスはあるのか

携帯電話世界最大手のノキアは2011年1月27日、2010年第4四半期の決算発表をカンファレンス・コールで実施した。増収(前年同期比6%増)・減益(同21%減)、携帯端末の出荷が3%減少となっているが、発表におけるCEOのコメントからは、依然として浮上のきっかけを模索し続ける巨人の姿が見て取れる。

■中国新興携帯端末ベンダーの躍進〜G’FIVEと魅族(Meizu)

2010年のGDP(国内総生産)で日本を抜き世界2位となった中国。その中でも中国系の新興携帯端末ベンダーの躍進が目立っている。もはや山寨機(さんさいき)とは一線を画した洗練された端末を多く輩出している。その中から特に急成長しているG’FIVEと魅族(Meizu)の2社について考察を行う。

■「2011 International CES」レポート

2011年1月6日〜9日の4日間、世界最大規模の家電市「2011 International CES」(以下、CES)が今年も米国ラスベガスで開催された。1967年に第1回が開催されたCESは、年明け早々に開催されることもあり、その年の家電業界のトレンドを知ることができるイベントであり、毎年たくさんの参加者で溢れている。2011年のCESも約2,700社が出展し、14万人以上が参加するなど非常に盛り上がった。本稿では、CESで見えた家電ならびにICT業界の全体トレンドそしてモバイル分野でのトレンドを紹介していく。

■M2Mの市場構造分析〜断片化市場への取り組み

通信キャリアにとってのM2M(Machine to Machine)への取り組みは、まさに中長期の経営戦略といってもよいだろう。それは、M2Mソリューションの課題が非常に難しいことであることでもある。短期的やその場限りの対応では太刀打ちできない市場であると理解する必要がある。このようなM2M市場の難しさを、米国調査会社ヤンキーグループのスティーブ・ヒルトン氏は次のように言う。
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