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2010年10月号(通巻259号)

政策関連(政府・団体・事業者・メーカー)

  • FCCのネット中立性追加調査と米議会による法案づくりの失敗〜無線通信は「ネット中立性」の適用除外、グーグルとベライゾンが共同提案
  • EUのブロードバンド政策のパッケージが固まる〜無線ブロードバンドが目標達成の鍵

■FCCのネット中立性追加調査と米議会による法案づくりの失敗〜無線通信は「ネット中立性」の適用除外、グーグルとベライゾンが共同提案

米オバマ大統領は「ネット中立性」を技術政策の中心的な課題の1つに挙げてきた。また、米連邦通信委員会(以下、FCC)ゲナコウスキー委員長はネット中立性を積極的に推進すると強調してきた。だが、米国におけるネット中立性政策はFCCの初期の計画どおりに進みそうにない。

■EUのブロードバンド政策のパッケージが固まる〜無線ブロードバンドが目標達成の鍵

2010年9月20日欧州委員会は、ユニバーサルなブロードバンド環境と次世代アクセス網(NGA)の建設へ向けた、政策パッケージを発表した。パッケージは、EUのICT政策を大成した「デジタルアジェンダ」、およびEUの経済危機対策でもある「EU2010年戦略(EU 2010 Strategy)」が掲げる目標を達成するために構成されており、今回の発表でEUのブロードバンド政策の具体像が固まったことになる。発表された文書は以下である。
  • 周波政策5カ年計画(2011-2015)(法案)
  • ブロードバンドに関する欧州委員会コミュニケーション
  • NGAネットワークへのアクセス規制に関する欧州委員会勧告(最終版)
以下では、EUのブロードバンド政策の概要とポイントを簡単に記す。

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