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InfoComモバイル通信T&S

2009年5月号(通巻242号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

■海外のLTEカバレッジは、スムーズに広がるのか

世界の携帯電話事業者のうち、先進市場における大手通信事業者の多くは、3.9Gの移動通信方式としてLTEの採用を明らかにしている。そのうち、早期にLTEを導入する通信事業者は、2010年を導入のメドとしており、NTTドコモも含め足並みが揃うと見られる。では果たして、LTEのカバレッジ展開についてはどうなのか。複数の会議で発表された情報をもとに考えてみたい。

■モバイル事業の強化を目指すスカイプとキャリアの反応

eコマース事業を展開するイーベイ傘下のスカイプは、P2Pによるソフトフォンサービスを提供する世界最大規模のVoIP事業者である。同社は、2011年までに売上高を現在の約2倍にあたる10億ドルとする計画や、あらゆる端末からスカイプを利用可能とするビジョンを掲げている。これらの実現に向け、同社は「モバイル」を今後の重点分野の一つに挙げている。従来「PC間で利用する無料の通話サービス」とのイメージが強かった同社であるが、最近はモバイル分野で積極的な動きを見せ始めている。本稿では、モバイル事業の強化を目指すスカイプの動きやその背景、キャリアの反応などから、今後の展望や課題について考える。

■「INQ1」にみる携帯電話開発の方向性

インターネットの利用を主眼としたハイエンド向け携帯電話が携帯電話端末業界でトレンドの1つとなっている。このような端末では、スマートフォン市場に大きな注目が集まっているが、その一方で独特なコンセプトを持つ低価格な端末も登場している。英国の携帯電話事業者、3(スリー)は2008年末よりソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)の利用に注力した端末として「INQ1」を提供し、GSMアソシエーション大賞を受賞している。端末の斬新さやコストパフォーマンスの高さ、SNSを中心としたインターネット・サービスの利用勝手がよいことが高く評価されたためだ。本稿では、この新たな製品の開発戦略と携帯電話機開発の方向性についてレポートする。

■アジア地域におけるマンガ・アニメコンテンツ配信の動向

マンガ・アニメは日本のいわばお家芸として、世界中で高く評価されている。JETRO(日本貿易振興機構)でも、日本のアニメコンテンツを主力輸出商品の一つと位置付け、日本アニメーターやスタジオの海外進出を積極的に支援している。
日本のマンガ・アニメは、ビジュアルのキャッチーさやストーリー性の高さから広く好まれており、テレビで放映されるタイトルも少なくない。中でも特にアジアや欧米にはファンも多く、日本のアニメ文化に触発されて独自のアニメを生み出そうとする機運が高まりつつある。今回は、中国のアニメーター(コンテンツホルダー)のコンテンツ配信の動向と、台湾のキャリア(アグリゲーター/コンテンツホルダー)のコンテンツ配信の事例を見てみることにする。

■米国最大級のワイヤレス・イベント、CTIA 2009開催

スペイン・バルセロナで2月に開催された世界最大級の携帯電話関連イベント「Mobile World Congress」と並び、モバイル業界を見ていく上で非常に重要なカンファレンスと位置付けられているのが北米で開催される「CTIA Wireless」である。今年も4月1日から3日間、米国、ラスベガスで「CTIA Wireless 2009」が開催された。北米市場は、2007年〜2008年に掛けて、モバイル産業に大きなインパクトを与えたiフォンやグーグルのアンドロイドが生まれた市場でもあることから、今年は特に注目を浴びていた。しかし、最近の経済不況の影響もあり、来場者数は昨年から15%減少し、出展企業数が減少したせいか会場では空きスペースが目立っていた。なかでもモバイル関連のベンチャー企業の参加が少なく、ベンダー各社から「例年はベンチャー企業から多くの営業があるが、今年は格段に少なくなった」といった話が出た。カンファレンス全体を通してみると新端末の発表、ネットワーク関連の新ソリューションも限定的なものとなり、例年に比べて「寂しい」印象を受けた。しかし、この様な状況の中でも、その存在感を示していたのがLG電子などの韓国勢と、スマートフォン「Blackberry」で快進撃を続けているカナダのResearch In Motion(RIM)であった。

■世界のICT発展状況〜ITUの最新報告書より

国際電気通信連合(ITU)は2009年3月2日、世界154カ国のICT分野における発展度合いや加 入者数・普及率等の各種統計を纏めた報告書「Measuring the Information Society 2009−The ICT Development Index」を発表した。本稿では、当報告書に掲載されている世界のICT発展状況そしてモバイル分野における最新トレンドについて解説する。

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