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韓国、番号ポータビリティー導入でマーケティングが過熱韓国では、2004年1月1日より携帯電話における番号ポータビリティー・サービスが導入された。もとより事業者間競争が激しい韓国にあって、番号ポータビリティー導入のインパクトが競争を加速させることにつながったが、いささか過熱気味のようである。■番号のポート処理は即日完了、手数料は約100円韓国での番号ポータビリティーは、非対称の形で導入された。まず最初に加入者シェアで約半数を握るSKテレコムの加入者が、他社へ移行することができるようになった。よって、現在のところ制度導入の恩恵を受けるのはSKテレコムのユーザーと、KTFおよびLGテレコムの2社ということになる。 ユーザーにかかる費用は、移行時の手数料が1,000ウォン(約100円)となっており、移行前の電話番号を利用するために毎月継続して支払う料金はない。ただし、移行先の通信事業者への加入費がかかり、KTF・LGテレコムの場合は30,000ウォン(約3,000円)である。そして移行後3ヵ月間は、再移行をすることができない。ユーザーは、携帯電話事業者のショップに直接足を運んで番号移行を申請すれば、30分から1時間程度で処理が完了する模様である。 激しいマーケティング合戦から料金競争に発展。KTF・LGTの導入時が注目 いずれにせよ、SKテレコムは約1,800万加入の自社ユーザーのうち、おそらく1%以上を1ヵ月に満たない短期間に失うことになったと思われる。しかし、いずれKTF・LGテレコムからのポート・アウトも可能になった際には、料金面の魅力だけでなく、現在以上にサービス品質が問われることになるだろう。その際には、SKテレコムが必ずしも加入者を失うばかりでない状況も十分ありえるだろう。 |
移動パーソナル通信研究グループ チーフ・リサーチャー 岸田 重行 |
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