2003年9月号（通巻174号）

■欧州共同体新規制パッケージ、遂に施行開始

2003年７月25日、ＥＣの新通信パッケージの適用が開始された。約１年半の紆余曲折を経た2002年３月７日の正式採択から更に約１年半、ＥＣは完全な競争法のみによる電子的通信市場のコントロールに向けた最終局面へと、駒を進めた。各構成国での、国内法制化作業状況の最近の動きをまとめた。…

■移動体着信料規制のオプションを考察する論文が発表される

固定事業者コルトとケーブル＆ワイヤレスをスポンサーとして、移動体着信料規制の具体策を検討する論文が、ＣＥＲＮＡ（パリ国立高等鉱業産業経済研究所）の２教授、ウォーリック大学（英）のケイブ教授、ＷＩＫ（独）のノイマン博士の著により2003年７月９日付けで発表された。ケイブ氏およびノイマン氏はいずれも通信業界に精通した有力なエコノミストである。論文は、…

■ＦＣＣが携帯に補聴器対応を義務付けへ

ＦＣＣは2003年７月10日、携帯電話メーカーおよび移動通信事業者に対し、補聴器を利用している600万人以上の人々にデジタル携帯電話をより利用しやすいものとするよう、取り組んでいくことを義務付ける裁定（Report and Order）を採択した。これに伴い各社は原則２年以内に２機種以上の補聴器対応端末を発売しなければならないなど、…