ホーム > レポート > 世界の移動・パーソナル通信T&S >
世界の移動・パーソナル通信T&S

2002年4月号(通巻157号)

世界のニュース

 市場・企業

■GPRSの現況

 GPRSは、2000年6月からドイツと英国を封切りに各地で開始され、もうすぐ2年を迎えようとしている。開始当初、サービスは一部の限られた企業ユーザーのみに限定されており、端末もモトローラ製の1機種のみという時期が数ヶ月続いた。しかしその後サービス範囲や対象も拡大し、対応するアプリケーションや端末の発表も盛んになった。一体GPRSはユーザーに浸透しているのだろうか。まずは、GPRSを提供する移動通信事業者の現況を紹介する。GPRSを開始している、もしくはテスト段階であったり、採用を発表している事業者は、GSM事業者全体の約8割にも及ぶ。この数値からも読み取れるように…。
▲トップ

■英国で好調なヴァージン、アジア戦略に注目

 英国のヴァージン・モバイルは2001年第4四半期、市場全体が縮小する中において新規加入者増を達成し、好調振りをアピールした。新規加入者は約26万5千件で、前年同期の実績を僅かながらも上回った。これにより同社の2001年の新規加入者は77万人に達し、累計加入者数も140万人と前年から比べほぼ倍増した。同社は1999年11月に事業を開始し、年末までの7週間で980万ポンドの売上と2,630万ポンドの損失を計上した。そして2000年度には7,600万ポンドの売上を達成したが…。
▲トップ

■ゲーム・コンテンツを意識したユーザーインターフェースの登場
 −3GSMワールド・コングレス2002展示会より−

 フランス、カンヌで行われた3GSMワールド・コングレス2002の展示場で、ゲーム・コンテンツを意識したインターフェース設計がされている端末がいくつか発表されていた。各種調査によれば、世界における2001年末の携帯端末販売台数が2000年末の販売台数を下回るといわれ市場の成熟が指摘される中、ゲーム・コンテンツを更なる市場拡大の鍵のひとつとしてみる専門家もいる。しかしながら、既存の携帯電話の多くは、その操作性や白黒画面などがゲームのインターフェースとしては最適ではなく、ゲームそのものの魅力も低い。つまりゲームは単なる「おまけ」のような扱いである。ところが、今回発表された端末の中には、ゲーム・コンテンツを「おまけコンテンツ」として扱わず、むしろゲームに最適化するトレンドが見える。
▲トップ

■T-モバイルの2001年度決算概要

 2002年3月7日、T-モバイル(以前はT-モビル)の2001年度(2001.1.1〜2001.12.31)連結決算の速報値が発表された。その概略をとりあげる。2001年はラジオ・モバイル(RadioMobil)並びにボイスストリームを傘下におさめ、加入者ベースは前年比54.0%の増加を示している。なお、ドイツ本国においても20.5%の増となっている…。
▲トップ

■テレコム・イタリア・モビレ(TIM)グループの2001年度決算概要

 TIMは2002年3月7日、2001年度(2001.1.1〜2001.12.31)の事業結果を発表した。その概要を紹介する。TIMは欧州の一部並びに中南米に進出しているが、これらを連結したTIMグループとイタリア本国のTIMの業績をまとめる。イタリア本国においては、全ての財務指標において好調な業績を示している。特に2001年のクリスマス・キャンペーンにおいては、新しい「Mサービス(本誌2001年9月号参照)」標準にもとづいた端末120万を販売し、GSMアソシエーションからこの成功に対して特別賞を受けている…。 
▲トップ

▲このページのトップへ
InfoComニューズレター
Copyright© 情報通信総合研究所. 当サイト内に掲載されたすべての内容について、無断転載、複製、複写、盗用を禁じます。
InfoComニューズレターを書籍・雑誌等でご紹介いただく場合は、あらかじめ編集室へご連絡ください。