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世界の移動・パーソナル通信T&S

2002年2月号(通巻155号)

トレンドレポート

■2001年の移動通信産業を回顧する

 2001年は、世界的不況が進行する中で、移動通信産業界にもさまざまな変貌が起こった。2002年の始めにあたり、昨2001年の大きなトピックス、トレンドをまとめてみた。まず、携帯電話加入者数が固定電話加入者数を超えつつある現状に注目したい。過去10年の世界における携帯電話と固定電話の加入数の経年推移みていくと、固定電話が年間7−8%の着実な成長を続ける中、携帯電話は年間50−55%程度の高成長を維持しており、2001年末の統計数字が未だ存在しないものの、この成長率が続けば2001年末には固定電話の数を超えていることだろう。また、携帯電話先進国においては既に固定電話数を超えている国が多数存在し、パーソナル通信のツールとしての地位を既に確立しているが、途上国においてもインフラ・ネットワーク構築の容易さが携帯電話進展の要因となっている。しかしながら、急成長を続けた先進国における携帯電話もようやく飽和傾向に入り、移動通信事業者にとって、利益を維持していくためには、モバイルインターネットなど高度サービスへの脱皮が急務となっている。そのような中で、中国のみが…。
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